多汗症ではない、普通の方でも掌というのは、とても汗をかきやすいところです。
良く、テレビなどで、女性と握手する前に、男性が緊張して、掌の汗を自分の着ているパンツやシャツで拭っているというシーンを良く見かけます。
そのくらい、多汗症ではなくても、汗を多くかいてしまう部位ですが、多汗症の場合は、重い症状の方ですと、掌から汗がしたたってしまうくらいに発汗してしまいます。
当然、電車の吊り革をつかめなかったり、紙をさわると濡れてシミやシワをつけてしまったりと、日常生活に支障が出るまでになってしまいます。
このように、掌に大量の汗をかいてしまう症状を特発性手掌多汗症といいます。
この特発性手掌多汗症には、手掌が常に湿っている比較的軽度なものから、手掌が濡れて光っている状態、さらに進んだ症状になると、汗が手から滴り落ちてしまうものまで、色々な症状があります。
この特発性手掌多汗症の治療には、その症状にあわせて、軽度の場合であれば、弱い電流を流して汗腺を塞いでしまうイオン浸透療法や重い症状の場合ですと交換神経を遮断する胸腔(きょうくう)鏡下交感神経切除術という治療法をもちいます。

